本の紹介

『陶塼瓦削文字集録』書学院出版部 2017/07/05

文字が筆で書かれるよりも前のもので現存するものと言えば
金文、甲骨、摩崖が思い浮かびますが
こちらは陶塼瓦に書かれた文字を集めたものです。
研究対象として収集されるようになったのも金文などよりも
遅いという事もあってなかなか類書がありません。
この本では比田井南谷が集めた「生の粘土に残されたヘラなどの筆跡」のみを掲載しています。古代の息吹を感じられる自由な文字に触れるのも書の愉しみの一つです