Author: 悠久堂書店

かな名蹟全集より『高野切第三種』2016/06/17

かな書道を習うときに避けては通れない名蹟といえば『高野切』ですが その中でも初心者には『第三種』を薦める先生も多いそうです。 ほかの二種類と比べると墨の量も多めで柔らかな印象の第三種。 今回写真に撮った武田墨彩堂のものは現代のお手本よりさらに柔らかでのんびりして見える のは気のせいでしょうか。 お手本の印刷や紙によって見え方が違ってくるのが書道の面 …

現代作家デツサン

今日のご紹介は 昭和30年代に芸艸堂からシリーズで発刊された現代作家デッサン集です。 東山魁夷、中川一政、梅原龍三郎など当時の一流画家のデッサンのみを 集めた作家別、約40ページの冊子です。 冊子そのものは白黒印刷の地味なものですが、 実はこのシリーズには見開きに一枚カラーの木版画がついています。 右側のページに画家の顔写真、左に木版画。 見ている …

珂羅版印刷をご存知ですか?

今日は珂羅版印刷の中國書画集をご紹介します そもそも珂羅版印刷って?と思われますよね、つまりはコロタイプ印刷 日本語でいう玻璃版のことで約150年前にフランスで発明された印刷方法です。 日本では書道の法帖や美術の図録などによく使われていました。 コロタイプならではのなめらかな線の美しい印刷は手に取ってみなければわかりません。 青山農書画集 西山逸画 …

故宮博物院 選萃シリーズ

台湾の故宮博物院には中国の名宝がたくさんありますが その宝物をジャンル別に集めて掲載しているのがこちらの 『故宮選萃シリーズ』です。 全25冊で書画、陶器、璽印など多種多様で中国美術の奥の深さに 驚くこと間違いありません。 ◇◆古本の買取り承ります◆◇ 買取りについてのご相談・ご依頼は買い取りフォームまたはメール、 電話にてご連絡いただけますようお …

木版画の魅力『谷中安規と料治熊太』『版藝術』

今日は1996年に渋谷区立松濤美術館で行われた 谷中安規と料治熊太『白と黒』の仲間たち のカタログと 昭和11年に発行された雑誌『版藝術』をご紹介いたします 料治熊太は昭和初期に文筆家、編集者として多くの版画雑誌を発行しました。 それらの雑誌には棟方志功や谷中安規等多くの作家の手刷り作品が掲載され 近代版画の普及に大きく貢献しました。 また版画と郷 …