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榎倉香邨の書

神工鬼手 榎倉香邨の書

2017年に帝京大学書道研究所から発行された現代かな書道の代表格、榎倉香邨の作品集。初期から晩年までの作品を時代を追ってみることが出来る。掲載数は多いものの小さめのモノクロページでの写真版もあるので作品の細部が見たい方よりも全体的に榎倉香邨作品を見たい方にお勧め。

劉廷芝 代悲白頭翁詩(楷行草) 豊道 春海 

劉廷芝 代悲白頭翁詩(楷行草) 豊道 春海 

初唐の詩人 劉廷芝(希夷)の七言古詩を大正から昭和にかけて活躍した書家 豊道春海が書いたもの。楷書・行書・草書の三体がそれぞれの法帖に書かれているため比較して楽しむことも、それぞれに練習することも出来る。文字の大きさは縦26センチ横8.5センチの帖に一行4文字で書かれているので少し小ぶりの印象。

結構二十法

結構二十法 岩田鶴皐

漢字書道のコツを書いた結構法の中でも日下部鳴鶴の弟子、岩田鶴皐による「結構二十法」。8つの規則を書いた「間架結構法かんかけっこうほう」より12個も多い「結構二十法」とはなんなのか?がこの本には書かれています。字の形を理屈でうまくなりたい人に是非お勧めいたします。

プロに学ぶ書のテクニック

プロに学ぶ書のテクニック

木耳社から全10巻で発行されている「プロに学ぶ書のテクニック」より第8巻高木厚人著の”連綿”をご紹介。 少ない文字数の連綿から古典を使った練習やサイズ別の創作例まで他の本でここまで連綿についてだけ語るのを見たことがない、と感心するくらい連綿について語られています。シリーズのほかの本も同様で創作をする人にとっては興味深い内容となっております。 プロに …

千字文 岩波文庫

千字文 岩波文庫 青220-1

書道をしていると避けては通れない千字文。でも気が付いたら何が書いてあるのか知らない、なんてこともよくありますよね。お手本の後ろページに小さく説明が書いてあったりしますが、もう少し詳しく知りたい場合は岩波書店から出ている『千字文』岩波文庫をおすすめします。分かりやすい口語訳だけでなく、それぞれに興味深い逸話も紹介されています。巻末には智永千字文も掲載 …