All posts filed under: 本の紹介

『六朝の書法』中村不折 2017/12/09

書道博物館の初代館長 中村不折の書いた六朝の書法の手引書 不折はこの中でまず38種類の碑文の臨書を行っています その後に本論として書道の歴史から六朝書道(碑文)がいかに書道学習のために 良いかを語って、最後に書体論、筆法論と続いていきます 書道を愛した中村不折の書道に対する考え方が分かり 法帖に物足りなさを感じたらこの本を読んでみるといいかもしれま …

『東京精華硯譜』2017/12/08

よい硯が欲しくても美術館以外で見かけることもないし、 手に取るチャンスもない。 とにかく世界にはどんな硯があるのか知りたい そんな時、おススメなのが『東京精華硯譜』です。 硯に使われる石の採掘現場の写真から各石の特徴まで 詳しく書かれている上に名硯の図版も沢山あって 硯初心者にはちょうどいい雑誌です。 『東京精華硯譜』硯の資料室

『武威儀禮漢簡文字編』2017/12/07

中国で発行された武威漢簡の字書です 日本国内では木簡の本をあまり見かけないのですが 中国では様々な木簡の本が発行されています 日本で見つけられない種類の書道関係の本を 中国の本から探してみてはいかがでしょうか 案外掘り出し物に出会えるかもしれません 『武威儀禮漢簡文字編』国家出版社 2006年 編

『古写経-聖なる文字の世界』

2004年に京都国立博物館で行われた古写経の展覧会図録です 明治から昭和にかけて写経と銅鏡を蒐集した弁護士・守屋孝蔵から寄贈された古写経の中から名品を選りすぐって開催されただけあり、過去に行われた古写経関係の展覧会図録の中でも 特に貴重な資料となっています。 『古写経-聖なる文字の世界』京都国立博物館 2004年発行 【写経関係の古本をお持ちで売ら …

『松本芳翠臨九成宮醴泉銘』 

楷書の名人松本芳翠が楷書の最高峰『九成宮醴泉銘』を臨書した傑作 二玄社の臨書手本シリーズから発行されていますが、 発行から20年経ったいまでも人気の一冊です 『松本芳翠臨九成宮醴泉銘』 二玄社 昭和61年発行 2017/12/05 【松本芳翠の書道本ほか、書道関係の古本をお持ちで売りたい方は】 ◇◆古本の買取り承ります◆◇ 買取りについてのご相談・ …

『私の英国料理』大原照子 柴田書店 2017/12/02

来年は英国ブームがおこりそうなので事前に予習をしたいと思います この本を開くと「英国式質実サラダ」とか、 言い得て妙というかユニークな表現が多くてついつい読み込んでしまいます 英国の食文化についてあまりよく知らない人でも なにか作ってみようかなという気持ちになりますので是非お勧めします 『私の英国料理』大原照子 柴田書店 1985年発行 &nbsp …

『スパイス』星川清親 柴田書店 2017/12/01

今日から12月という事で、突然寒くなりました そんな日にはホットワインでも飲んで、暖かい部屋でのんびりしたいものです ホットワインに欠かせないものと言えば、スパイス。 昭和51年に柴田書店から発行された『スパイス』をご紹介します 写真の数は少ないもののボタニカルアートのようなイラストと解説で 詳しくスパイスやハーブの各国の名称・特性・使用法などにつ …

小林斗盦篆刻展図録 2017/11/30

篆刻家初の文化勲章受章者 小林斗盦の作品図録 3冊をご紹介します 去年東京国立博物館で『小林斗盦 篆刻の軌跡』という展覧会が行われたことは記憶に新しい 図録のあとがきに斗盦の若い時からの信条が書かれている 「私は古典を尊重摹倣し、近世の名人の作品を分析咀嚼して、完璧を期すことを 念頭する。」