All posts tagged: 図録

『唐墨名品集成』宇野雪村編 講談社 2017/06/07

昭和51年に書家の宇野雪村が編集を行ってまとめられた唐墨の図録です 豪華な帙に入った1冊でページ数は307ページとかなりの重量があります 限定700冊の発行で原色図版20点を含む全194点の唐墨が掲載されています。 時代は宋、明、倣明墨、清と分類されています。 精細な写真からは墨の質感まで伝わってくるようです 『唐墨名品集成』宇野雪村編 講談社 昭 …

『花菖蒲大図譜』朝日新聞社 2017/06/05

もうすっかり夏のような気候ですが、 皇居堀端の水辺を見ると美しく花菖蒲が咲いています。 とはいうものの本当にアヤメではなく花菖蒲なのか自信がありません。 謎解明のため『花菖蒲大図譜』を覗いてみました 私が見たものは花菖蒲で間違いなさそうです。 ちなみに英語では花菖蒲、アヤメ、杜若すべてがJapanese Irisなんですね。 ややこしいです。

盆栽・水石の本がまとめて入荷しました 2017/06/02

世界的な盆栽ブームで国内でも盛り上がりを見せている盆栽ですが、 前回の東京オリンピックの時にも盆栽を世界にアピールしていたことが発覚! 2020年のオリンピックでもぜひ『盆栽水石展』を開催してほしいものです。 他にもいろいろ盆栽の本、入荷しましたので気になる方は是非ご来店下さい  

『故宮の至宝』NHK出版 2017/05/26

台湾の故宮博物院にはとにかくたくさんのお宝が眠っているわけですが その中でも特別なものだけ集めた本がこちらです。 同じNHK出版から出ている全15巻ものの『故宮博物院』に比べると 高級感があり2冊で全体を見られるところが良いところです。 ジャンルごとに詳しく知りたいというより ざっくりと故宮のすごいものが見たい!という方にお勧めです 『故宮の至宝  …

『吉兆』湯木貞一 入江泰吉(写真) 2017/05/18

料亭吉兆の昭和53年に発売された本『吉兆』を改めてみて 日本料理の世界のすばらしさに唸らされた 本編は月毎の庭、料理、軸の写真で構成されているのですが どれが欠けても足りないくらい見事に一つの世界が作られています。 別冊には作り方なんかは載せずに 写真にある食材をなぜ使っているかなど、湯木氏の興味深い解説がされています。 もちろん軸とお庭の説明もあ …

松丸東魚遺愛『中国文人[書・印・硯]』2017/05/16

毎日書道展の特別企画として行われた『松丸東魚の全貌』展より愛用品を集めた別冊図録本編『松丸東魚の全貌-捜秦模漢の生涯』は375頁にわたる松丸東魚の作品集ですが、別冊のこちらは中国の書画、文物を主に掲載されています。鄧石如や董其昌など明清を代表する書家の作品が多く見られます。 篆刻の大家がどんなものに囲まれていたのか知りたかった答えがここにあります …

『静嘉堂茶道具名品選』2017/05/13

コンビニの店頭にも抹茶味の商品が増えてきて すっかりお茶恋しい季節になりました 日本人のお茶好きの秘密を調べようと 『静嘉堂茶道具名品選』を見てみると お茶を飲むだけでなく、お茶にまつわる道具や部屋に趣向を凝らすことで お茶そのものの価値を高めている事に気付きました。 週末くらいゆっくりお茶の時間を持ちたいものです 『静嘉堂茶道具名品選』静嘉堂文庫 …

『文人畫粹編』中央公論社 2017/04/20

全20巻の中国編10巻、日本編10巻からなる文人画の全集 大型本と普及版の2種類が発行されています 中国編 第1卷王維、第2卷董源・巨然、第3卷黃公望・倪瓚・王蒙・吳鎮、第4卷沈周・文徵明、 第5卷徐渭・董其昌、第6卷八大山人、第7卷惲壽平・王翬、第8卷石濤、第9卷金農、 第10卷吳昌碩・齊白石 日本編 第11巻祇園南海・柳沢淇園、第12巻池大雅、 …

『没後 50年 アルフォンス・ミュシャ展』図録 2017/03/21

現在、東京・国立新美術館で行われているミュシャ展には大型作品「スラヴ叙事詩」が来日していると評判ですね! 以前に行われた『没後 50年 アルフォンス・ミュシャ展』の図録にはパリ時代から祖国チェコへ戻ってからの作品が多数掲載されています。 『スラヴ叙事詩』と比較にしてみても楽しいかもしれません。 『没後 50年 アルフォンス・ミュシャ展』北海道立近代 …