『陶塼瓦削文字集録』書学院出版部 2017/07/05
文字が筆で書かれるよりも前のもので現存するものと言えば 金文、甲骨、摩崖が思い浮かびますが こちらは陶塼瓦に書かれた文字を集めたものです。 研究対象として収集されるようになったのも金文などよりも 遅いという事もあってなかなか類書がありません。 この本では比田井南谷が集めた「生の粘土に残されたヘラなどの筆跡」のみを掲載しています。古代の息吹を感じられ …
文字が筆で書かれるよりも前のもので現存するものと言えば 金文、甲骨、摩崖が思い浮かびますが こちらは陶塼瓦に書かれた文字を集めたものです。 研究対象として収集されるようになったのも金文などよりも 遅いという事もあってなかなか類書がありません。 この本では比田井南谷が集めた「生の粘土に残されたヘラなどの筆跡」のみを掲載しています。古代の息吹を感じられ …
書道の練習の中で古典をそっくりまねて書く臨書ですが 上田桑鳩が褚遂良の枯樹賦を臨書した『臨枯樹賦一節』を見ると、 文字の類似性よりも 作品についての深い理解と愛情を感じます。
GWは終わったものの天気もいいし、ぼんやりと法帖でも眺めて過ごしたいものです 昭和12年に文雅堂から発行された『顔魯公建中告身』はコロタイプ印刷で 見やすいうえ、大きさも程よくこんな日に見るにはちょうどいい感じです
日本国内でも数少ない鄧完白の篆書見本 発行人の松丸東魚曰く、日本で発行された鄧完白の拓本の中で 唯一の本物の原寸大の篆書作品とのことです。
『九成宮醴泉銘』で有名な唐代の楷書の名人、欧陽詢の『化度寺碑』 書学院出版部から昭和53年に発行された『化度寺碑』は敦煌本と呼ばれる 唐の原石拓本の一つです。 本来はもっと長文ですがこちらは初めの8行のみです。その中に 欧陽詢の筆使いが感じられる逸品です
日本で多くの書家と親交を持った清代の学者楊守敬の師にあたる 潘存の『鄭文公下碑』の原寸大臨書。 約5.8cmの枠の中に一字づつ丁寧に書き込まれている。 原文と照らし合わせると文字の重複や脱漏があるらしいがそのまま使われているところに 素人の私は親しみを感じます。