All posts tagged: 書道

『定家様』 五島美術館展覧会図録

1987年に五島美術館で行われた展覧会『定家様』のカタログをご紹介します 鎌倉時代の歌人藤原定家の個性的な書をルーツとして現代まで受け継がれる 定家の書のスタイル『定家様』を追跡した異色の展覧会です。 ぽってりとのんきな風でありながら調和のとれた定家の文字に心惹かれるのは いつの時代も同じかもしれません

秦漢瓦當文を見る

中国の古い文字には木簡に書かれた木簡文字、 青銅金や石に書かれた金石文などがあります。 その金石文の一種に屋根に就ける瓦に書かれた文字、瓦當文があります。 古い寺社などの建物を正面から見たときに軒先の先端にある瓦には文字が入っていますが それを中国では瓦當といいます。 丸みのある瓦にバランス良くおさまった文字や絵はデザイン性の高さから 書道を知らな …

日本で千字文といえば日下部鳴鶴

中国の梁の武帝が臣下の周興嗣 に命じてすべて違う漢字を千字使って作らせたという 千字文は、現代まで書道の教材として書き継がれています。 中国の千字文の中でも有名なものとして智永や懐素、趙子昂、文徴明のものがありますが、 日本で最も長く愛されている千字文として日下部鳴鶴の三體千字文をご紹介します 現在も複数の出版社から発行されご存じの方も多いことと思 …