All posts tagged: 篆刻

『中国璽印類編』二玄社 2018/03/26

小林斗盦が構想から30年かけて作った『中国璽印類編』はただの字書ではなく 中国戦国時代の古璽と秦印を総括し鑑賞用としても活用できるただ一つの字書です。 通常の字書のように一文字を取り出すのではなく一つの印として 全体の印影を掲載しているところが特徴です。 通常の篆書の字典よりも作品制作の手助けになるかもしれません。

小林斗盦篆刻展図録 2017/11/30

篆刻家初の文化勲章受章者 小林斗盦の作品図録 3冊をご紹介します 去年東京国立博物館で『小林斗盦 篆刻の軌跡』という展覧会が行われたことは記憶に新しい 図録のあとがきに斗盦の若い時からの信条が書かれている 「私は古典を尊重摹倣し、近世の名人の作品を分析咀嚼して、完璧を期すことを 念頭する。」

中國篆刻叢刊から『呉昌碩』 2017/06/09

中國近代篆刻芸術を網羅した二玄社の『中國篆刻叢刊』全41巻の中でも ひときわ目を引くのが清代の巨匠 呉昌碩の巻ではないでしょうか 一人だけで本編40巻の内、5冊を占めているところからも 作品数の多さと当時からの人気のほどがよく分かります。 篆刻に興味のある方は呉昌碩から入っていくのも 良いかもしれません 『中國篆刻叢刊』は印影も美しく、印面だけでな …

書道の本、入荷しました 2017/05/23

お昼は真夏のような日差しでしたが、夕方には涼しい風が吹いて 会社帰りにワゴンを覗いていかれるお客様の姿が増えてきています 今日、店頭のワゴンにたくさんの書道の法帖や読み物を並べました。 わかりやすい初心者向けの本から研究書、見るだけで楽しい綺麗なお手本 まで取り揃えております

松丸東魚遺愛『中国文人[書・印・硯]』2017/05/16

毎日書道展の特別企画として行われた『松丸東魚の全貌』展より愛用品を集めた別冊図録本編『松丸東魚の全貌-捜秦模漢の生涯』は375頁にわたる松丸東魚の作品集ですが、別冊のこちらは中国の書画、文物を主に掲載されています。鄧石如や董其昌など明清を代表する書家の作品が多く見られます。 篆刻の大家がどんなものに囲まれていたのか知りたかった答えがここにあります …