All posts filed under: 本の紹介

『国宝 古今和歌集序(巻子本)』大倉集古館 2017/7/01

大倉集古館で2012年に開催された『国宝古今和歌集序と日本の書』の関連書籍として 出版された『国宝 古今和歌集序(巻子本)』を今日はご紹介します。 実寸よりも少し縮小して掲載されているようですが 紙の上から下までびっしり書かれているにもかかわらず 軽やかで流れるような連綿には目を奪われます。 修復時の話なども書かれていて 時代を超えて大事にされてい …

『北魏墓誌二種』 清雅堂 2017/06/30

墓誌銘が好きで、たまにじっくり見ることがある。 臨書したいとかそういう感じではなくなんとなくのんびり眺めるのに ちょうど良い。 丁寧に書かれた楷書の並びが好きなのかもしれない ずっと昔に亡くなった中國の偉い人のために書かれた墓誌銘を 意味も解らない まま梅雨空の下で眺めるのはなんとも言えない

「アリの巣の生きもの図鑑」 2017/06/17

最近話題のヒアリでも見よう、と開いてみました 「アリの巣の生きもの図鑑」2013年 東海大学出版会 ヒアリを探し出せず、アリの種類の多さに驚き そっとページを閉じました。。。 ですが、アリの日本名に面白いものを発見! 「キイロシリアゲアリ」、気になります  

各種スキー教本 2017/06/16

なぜか暑い日になるとスキーの本を紹介したくなってしまいます。 無意識で涼を求めているのかもしれません 昭和39年山と渓谷社から発行の「わかりやすいオーストリアスキー術」鈴木保二著 約半世紀前のスキーの教本は手書きで滑り方が書かれていて 本当にわかりやすいです。 写真もおしゃれで当時のゲレンデの様子が分かり文化的な資料としても 参考になります。

中國篆刻叢刊から『呉昌碩』 2017/06/09

中國近代篆刻芸術を網羅した二玄社の『中國篆刻叢刊』全41巻の中でも ひときわ目を引くのが清代の巨匠 呉昌碩の巻ではないでしょうか 一人だけで本編40巻の内、5冊を占めているところからも 作品数の多さと当時からの人気のほどがよく分かります。 篆刻に興味のある方は呉昌碩から入っていくのも 良いかもしれません 『中國篆刻叢刊』は印影も美しく、印面だけでな …

『唐墨名品集成』宇野雪村編 講談社 2017/06/07

昭和51年に書家の宇野雪村が編集を行ってまとめられた唐墨の図録です 豪華な帙に入った1冊でページ数は307ページとかなりの重量があります 限定700冊の発行で原色図版20点を含む全194点の唐墨が掲載されています。 時代は宋、明、倣明墨、清と分類されています。 精細な写真からは墨の質感まで伝わってくるようです 『唐墨名品集成』宇野雪村編 講談社 昭 …

『花菖蒲大図譜』朝日新聞社 2017/06/05

もうすっかり夏のような気候ですが、 皇居堀端の水辺を見ると美しく花菖蒲が咲いています。 とはいうものの本当にアヤメではなく花菖蒲なのか自信がありません。 謎解明のため『花菖蒲大図譜』を覗いてみました 私が見たものは花菖蒲で間違いなさそうです。 ちなみに英語では花菖蒲、アヤメ、杜若すべてがJapanese Irisなんですね。 ややこしいです。

『和菓子技法』主婦の友社 2017/06/03

洋菓子の本に比べて圧倒的に和菓子の本が少ない! そんな中でかなり細かいところまで書かれているのが この『和菓子技法』です。 普段はセット売りですが、いま、あるだけ1冊づつ販売しています 饅頭だけこだわって作りたい方などにはおススメです 工芸菓子の巻は見るだけでも楽しめます 『和菓子技法 全7巻』主婦の友社発行 平成元年 【和菓子技法など和菓子の本を …